【MBTI・16パーソナリティ】各タイプの人格障害の傾向

パーソナリティ障害とMBTI MBTI(16パーソナリティ)その他

人格障害とは、パーソナリティ障害とも呼ばれ、本人の持つ性格そのものに起因する障害であるとされています。

精神病(鬱病、統合失調症など)、脳器質障害(てんかん、痴呆など)や神経症、不安障害(パニック障害、全般性不安障害など)、ストレス障害(PTSD、急性ストレス反応など)などとは異なります。

個性や性格によって生じる人格障害は、MBTI(16パーソナリティ)の診断結果からある程度の傾向を読み取ることができるはずです。

※各項目についての詳細な記述は専門的に記述されているサイトを引用させていただきます。

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各タイプの該当数

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抑鬱

xNFx(外交官):INFJ(提唱者)、INFP(仲介者)

xSxJ(番人):ISTJ(管理者)、ISFJ(擁護者)

抑鬱(抑うつ)は、「気分が落ち込む」「やる気が起きない」といったメンタルの不調状態を指す言葉です。この不調状態が長く続くとうつ病と呼ばれます。

共通している点としては内向(I)タイプである点です。

自分の気持ちを内側にため込みがちな内向(I)タイプは、抑鬱傾向が強いようです。

逆に、次の躁鬱はすべてE(外交)タイプであるという点で特徴があります。

抑うつとは、「気分が落ち込んで何にもする気になれない」、「憂鬱な気分」などの心の状態が強くなり、様々な精神症状や身体症状がみられることを言います。

出典:健康長寿ネット

躁鬱

xNTx(分析家):ENTP(討論者)

xNFx(外交官):ENFP(広報活動家)

xSxP(探検家):ESTP(起業家)、ESFP(エンターテイナー)

気分の高まりと落ち込みを繰り返す躁鬱には、E(外向)タイプが該当する傾向にあるようです。

躁状態の特徴である活動的である行動特徴がE(外向)タイプに該当するためです。

双極性障害は気分が高まったり落ち込んだり、躁状態とうつ状態を繰り返す脳の病気です。
(中略)
躁状態では、気分が高ぶって誰かれかまわず話しかけたり、まったく眠らずに動き回ったりと、活動的になります。
(中略)
一方、うつ状態では、一日中ゆううつな気分で、眠れなくなったり、または逆に眠りすぎたりします。大好きだった趣味やテレビ番組にも関心がなくなったり、食欲が低下し、おっくうで身体を動かすことができないといった症状もみられます。

出典: すまいるナビゲーター

統合失調

xNTx(分析家):INTJ(建築家)、INTP(論理学者)

xNFx(外交官):INFP(仲介者)

I(内向)タイプとN(直観)タイプを併せ持つ3つの性格で見られるようです。

I(内向)タイプの厄介な点は、他者が思考に介入しにくい点です。

独自の考えを持つI(内向)タイプは、周りを見て他者と比べたり、意見を聞き入れたりすることが少ないため、極端な思考の偏りに気づきにくいためだと考えられます。

また、N(直観)タイプの特徴である想像を膨らませる傾向が影響しています。

統合失調症は、幻覚や妄想という症状が特徴的な精神疾患です。それに伴って、人々と交流しながら家庭や社会で生活を営む機能が障害を受け(生活の障害)、「感覚・思考・行動が病気のために歪んでいる」ことを自分で振り返って考えることが難しくなりやすい(病識の障害)、という特徴を併せもっています。

出典: 厚生労働省 知ることから始めよう みんなのメンタルヘルス

加虐性

xNTx(分析家):ENTJ(指揮官)

xSxJ(番人):ESTJ(幹部)

加虐性は、自己正当性の主張によるものと考えられます。

いわゆる、「モラハラ」的な要素です。

E(外向)、T(論理)、J(計画)の三要素が重なった二つのタイプに当てはまる傾向が強いです。

E(外向)タイプのため、外部(第三者)に影響を与えようという思考が働きます。

T(論理)タイプであるため、根拠のない考え方には納得できません。

J(計画)タイプであることから、突発的な行動に対しても批判的な姿勢をとります。

ESTJ(幹部)、ENTJ(指揮官)は平均年収が高いタイプであり、成功体験を持っている人が多い傾向にあります。

そのため、「自分は正しい」と考えてしまい、加虐的なモラハラをしてしまうことが多いと考えられます。

加虐心の意味は、ひどい仕打ちや言葉、苦痛を人に与えたいという心理、という意味です。

この意味を考えれば、加虐心が強い人は、人を苛立たせたり、傷つけたいという欲求が心の中に存在するということになります。この意味を知らなかった人からすれば、この意味を聞いただけで、加虐心が強い人と一緒にいたくないと思ってしまうでしょう。

出典:Lovely 自分らしくかわいく生きる

自己敗北性

xSxJ(番人):ISFJ(擁護者)

xNFx(外交官):INFP(仲介者)

自己敗北性は、自己犠牲的な思考を指します。

I(内向)とF(感情)の2つの要素を併せ持つISFJ(擁護者)、INFP(仲介者)が自己犠牲的な傾向が強いです。

相手の感情をくみ取ることに強みがあるF(感情)の機能を生かすことができる一方で、I(内向)であるために積極的に働きかけるというより、道を譲るという選択肢を取りがちです。

この性格を持つ人は、自分の必要性の前に他人の必要性を優先します。他人の必要性を一番に考えるのです。

彼らの人生に意味を与えるのは、完全に相手に服従することです。相手を喜ばせるために、自分の望むものを完全に諦めてしまう人もいます。満足感を求めているわけではありません。自分の努力を他人の人生に向けることで喜びを得るのです。

出典:こころの探検

受動攻撃性

xNTx(分析家):ENTP(討論者)

xSxP(探検家):ISTP(巨匠)

「受動的攻撃性」とは、本人が感じている「怒り」「不平不満」などに代表される否定的な感情を相手にぶつけず、消極的かつ否定的な態度・行動を取ることで、相手を攻撃しようとする心理。

出典:EARTHSHIP COUNSULTING

反社会性

xNTx(分析家):ENTJ(指揮官)、ENTP(討論者)

xSxP(探検家):ESTP(起業家)、ISTP(巨匠)

反社会性はENTP(討論者)を中心とした4タイプに見られます。

唯一、ENFP(広報活動家)がリストアップされていないのは、人の感情に機敏なタイプだからです。

反社会性パーソナリティ障害患者は,個人的利益や快楽のために違法行為,欺瞞行為,搾取的行為,無謀な行為を行い,良心の呵責を感じない。
自分の行動を正当化または合理化する(例,敗者は敗けるべくして負けたと考える,自分自身の利益を追及する)。
被害者を馬鹿だったまたは無力だったと責める。
自分の行動が他者に及ぼす搾取的で有害な影響に関心を示さない

出典:MSDマニュアルプロフェッショナル版

境界性

xNFx(外交官):ENFP(広報活動家)、INFP(仲介者)

境界性はxNFP型に当てはまります。

人の感情に機敏なxNFx(外交官)タイプのうち、P(探索)型の2タイプが該当します。

J(計画)型に比べてP(探索)意志が弱い傾向にあり、不安定さの原因と考えられます。

気持ちや行動、対人関係が不安定になりやすく、日常生活や仕事で著しい苦痛や支障を引き起こしてしまう障害です。

https://www.sakata-mental.com/column/borderline_personality_disorder.html

演技性パーソナリティ障害(HPD)

xSxP(探検家):ESFP(エンターテイナー)

xNFx(外交官):ENFJ(主人公)、ENFP(広報活動家)

演技性パーソナリティ障害の患者は、自分の身体的外見を利用し、他者から注目されるように不適切に誘惑的または挑発的な形で行動します。他者からの注目をつなぎとめるために服従的に行動することもよくあります。

出典:MSDマニュアル 家庭版

自己愛性パーソナリティ障害(NPD)

xNTx(分析家):ENTJ(指揮官)、INTJ(建築家)

xSxP(探検家):ESTP(起業家)

xSxJ(番人):ESTJ(幹部)、ESFJ(領事官)

xNFx(外交官):ENFJ(主人公)、ENFP(広報活動家)、INFJ(提唱者)

自己愛性パーソナリティ障害の患者は、自分の価値を過大評価(誇大性と呼ばれる)しています。また患者は自尊心に問題を抱えています。優越感や自尊心を高めるために、患者は以下のことをします。

・特別な人物と関わる
・優れた機関との関わりをもつ
・他者を低く評価する

また患者は賞賛されることを望みます。
自己愛性パーソナリティ障害は一般の人の最大6%にみられます。男性により多くみられます。

出典:MSDマニュアル 家庭版

回避性パーソナリティ障害(AVPD)

xSxP(探検家):ISFP(冒険家)

xSxJ(番人):ISFJ(擁護者)

xNFx(外交官):INFP(仲介者)

回避性パーソナリティ障害の患者は自分が能力に欠けていると感じています。患者はこのような感情を、自分が否定的に評価されるかもしれない状況を回避することで処理します。

出典:MSDマニュアル 家庭版

依存性パーソナリティ障害(DPD)

xSxP(探検家):ISFP(冒険家)

xSxJ(番人):ISFJ(擁護者)

xNFx(外交官):INFP(仲介者)

依存性パーソナリティ障害の患者は、世話をしてもらうことを求め、自分で自分の面倒をみることに強い不安を抱いています。自分の望む世話を手に入れるためには、進んで自立性や関心を手放します。このため患者は過度に依存的、服従的になります。

出典:MSDマニュアル 家庭版

強迫性パーソナリティ障害(OCPD)

xNTx(分析家):ENTJ(指揮官)、INTJ(建築家)

xSxJ(番人):ESTJ(幹部)、ESFJ(領事官)、ISTJ(管理者)、ISFJ(擁護者)

xNFx(外交官):INFJ(提唱者)

強迫性パーソナリティ障害は、結果的に仕事の完了を妨げるような規律性、完全主義、コントロール(柔軟性や効率性の余地がない)への広汎なとらわれを特徴とします。

(中略)

強迫性パーソナリティ障害の患者は物事をコントロールしている状態にあることが必要なため、物事を一人で行い、他者の助けを信用しない傾向があります。

自分の活動について柔軟性がなく、頑固であり、あらゆる物事が特定の方法で行われなければならないと主張します。

出典:MSDマニュアル 家庭版

自閉

xNTx(分析家):INTJ(建築家)、INTP(論理学者)

xSxP(探検家):ISTP(巨匠)

xSxJ(番人):ISTJ(管理者)

自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害とも呼ばれます)は、正常な社会的関係を構築することができず、言葉の使い方に異常がみられるか、まったく言葉を使おうとせず、強迫的な行動や儀式的な行動がみられる病気です。

出典:MSDマニュアル 家庭版

注意欠如・多動症(ADHD)

xNTx(分析家):ENTP(討論者)、INTP(論理学者)

xSxP(探検家):ESTP(起業家)、ESFP(エンターテイナー)

xNFx(外交官):ENFP(広報活動家)、INFP(仲介者)

注意欠如・多動症(注意欠陥/多動性障害とも呼ばれます)(ADHD)は、注意力が乏しいか注意の持続時間が短い状態、年齢不相応の過剰な活動性や衝動性のため機能や発達が妨げられている状態、あるいはこれら両方に該当する状態です。

出典:MSDマニュアル 家庭版
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