理学療法士は、体の基本的な動きを取り戻す手助けをする仕事です。
最も身近な表現をすると「病院の患者さんや介護施設の利用者さんにリハビリを行う人」です。
ここでは理学療法士の仕事について紹介したいと思います。
理学療法士とは
日本理学療法士協会のHPに詳しい記載があります。
リハビリテーションの専門家として、計画や方法を考え、基本的動作能力の回復を図る仕事になります。
理学療法士はPhysical Therapist(PT)とも呼ばれます。ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。治療や支援の内容については、理学療法士が対象者ひとりひとりについて医学的・社会的視点から身体能力や生活環境等を十分に評価し、それぞれの目標に向けて適切なプログラムを作成します。
出典:日本理学療法士協会 理学療法士になるには
http://www.japanpt.or.jp/general/aim/physicaltherapist/
具体例を挙げてみると、脳卒中、脊髄損傷、骨折などの病気やケガによって、体の動きが低下した場合に手助けをすることになります。
理学療法士が勤務している職場の割合は、医療施設(病院・クリニック)が6割、介護施設(介護老人保健施設、介護老人福祉施設など)が2割、その他が2割です。
理学療法士には、これ以外にも多くの選択肢があります。
例えば、スポーツチームに同行したり、選手と契約してサポートする働き方もあります。
このように専門性やスキルを活かして活躍する場もあるようです。
理学療法士に向いた性格
理学療法士の仕事は、サポートすることであると言えます。
理学療法士の頑張りも大事ですが、サポートされる患者側の頑張りも不可欠です。
リハビリテーションを受ける人は、身体的なストレスからメンタリティが弱っていることも少なくないでしょう。
そのため、人の心に寄り添い、円滑なコミュニケーションが取れる人が求められます。
信頼関係を構築し、前向きに仕事に取り組むことのできる人材が理学療法士に向いているでしょう。
理学療法士になるには
理学療法士になるには国家試験に合格する必要があります。
高校卒業後、文部科学大臣または厚生労働大臣が指定した養成施設で3年以上学んで国家試験の受験資格を得る必要があります。
養成施設としては、4年制の大学、3年制の短大、3年制または4年制の専門学校の3つの選択肢があります。
まずは理学療法士になる方法を知り、自分の進む道を考えると良いでしょう。